サブタイトル | | |
|
授業の概要 (目標) | | 「日本」の国号は大宝律令制定の翌年、大宝2(702)年の遣唐使が初めて使用したとされます。これ以前、6世紀末に隋が南北に分裂していた中国を統一、強大な中華帝国が復活すると朝鮮半島情勢は緊迫の度を高めました。推古朝の倭でも国内改革と遣隋使の派遣が一体的に行われます。続いて唐の介入が契機となり半島は統一への激動期に入ると共に、やはり倭では大化の改新が起きて律令国家の構築が本格化、白村江の敗北による唐・新羅の軍事占領=倭滅亡の危機の中で、律令国家建設はさらに進められました。 本講義では東アジア国際社会の原点、激動の渦中での「日本」成立を学ぶことを通して、近年問題が続いている日本と東アジア諸国の関係を、社会科学的な知識と認識力に立脚して考えられるようになることを目的とします。 |
|
|
授業の内容・ スケジュール | | 講義形式。スケジュールは以下のとおり。
1.はじめに
第一部 倭人社会の成立と展開 2.東アジアの二大文化圏―照葉樹林文化圏/ナラ林文化圏 3.倭人社会の出現―渡来人集団の移住と倭人社会の出現 4.倭人社会の発展―国土統合と対半島・中国外交
第二部 律令国家の形成 5.推古朝の国制改革と列島社会(1)―伝統集落の消滅/開発集落の出現 6.推古朝の国制改革と列島社会(2)―隋と高句麗の対立/「対等」外交とは? 7.唐の介入と「戦争の世紀」―半島統一の本格化 8.大化の改新と白村江の戦い―半島情勢の激化と倭滅亡の危機 9.百済・新羅王都への旅―現地写真などを中心に 10.天武・持統朝(1)―壬申の乱と律令国家建設の進行 11.天武・持統朝(2)―飛鳥浄御原宮と藤原京
第三部 律令国家と在地社会 12.大宝律令の制定と対唐・新羅外交―「日本」国号の創造/小中華帝国 13.律令国家のしくみ(1)―租税制度と班田収授法・公出挙 14.律令国家のしくみ(2)―天孫降臨神話・大嘗祭/祈年祭 15.律令国家と在地社会の二重構造―古代村落の稲作再生産 |
|
|
評価方法 (基準等) | | |
|
テキスト・ 参考文献 | | 【テキスト】 なし 【参考文献】 下記以外に授業でも紹介するので参照してほしい。 吉田孝著『日本の誕生』 岩波書店 1997.6 ¥798 【210.3/0919】入門に最適 森公章著『東アジアの動乱と倭国』吉川弘文館 2006.12 【210.1/0569/1】2006.12 ¥2,500 特に外交面で 理解を深めたい人向け |
|
|
参照ホーム ページ | | |
|
備考 | | 授業中の私語・携帯電話の操作は厳禁です。 疑問があれば講義中・後に気軽に質問してください。質問用紙も用意します。 |
|
|
画像 | | |
|
ファイル | | |
|
更新日付 | | 2014/08/15 11:32:49 |