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授業の概要 (目標) | | 日本国憲法は、1947年5月3日の施行から60年以上経過しています。その一方で、日常生活の中では、科学・医療技術の発展、生活環境の変化、情報化社会、国際化など、憲法制定当時、編纂者たちが思い描いた想像をはるかに超える大きな変化に直面しています。憲法解釈の変更、憲法改正への活発な議論の動きがみられるように、終戦直後に制定された日本国憲法の規定と現代社会における人々の価値観とが合致しているのか、新しく主張されている権利に憲法は対応できるのか、更には、集団的自衛権など自衛隊をめぐる憲法9条の解釈など、議論も少なくないようです。 法学Ⅰでは、主に日本国憲法の内容について講義を行います。日常生活の中で、私たちは既に憲法に基づく法的保護の恩恵を受けていますが、講義では、憲法の根拠規定を確認しながら、その内容を改めて検討・解釈していきます。まずは、現行の日本国憲法を理解することにより、自分自身の憲法に対する考え方を持つ、そのことにより憲法改正の議論・投票がなされる際には、自信を持って意思表示ができることを目標とします。 |
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授業の内容・ スケジュール | | 1週目 講義の進め方について説明 法とは何か? 憲法とは何か、法と道徳の違い、法と強制 2週目 法の分類(1) 成文法の分類、慣習法、公法と私法 3週目 法の分類(2) 一般法と特別法、憲法の分類 4週目 日本憲法史 大日本帝国憲法の特色、ポツダム宣言、8月革命説 5週目 日本国憲法の成立 日本国憲法前文、日本国憲法の基本原理 6週目 国民主権と選挙 「国民」とは?、主権の意味と選挙権 7週目 象徴天皇制 日本国憲法における天皇の地位 8週目 基本的人権の保障 人権の歴史と人権の享有主体 9週目 幸福追求権 明文の根拠を欠く基本的人権の保障、プライバシーの権利 10週目 自己決定権 ライフスタイルと権利、尊厳死、自殺 11週目 法の下の平等 「平等」の意味 12週目 精神的自由権 思想・良心の自由、信教の自由、表現の自由 13週目 人身的自由権 奴隷的拘束と苦役からの自由、適正手続の保障、刑罰 14週目 社会権 生存権、労働権 ハンセン病事件 15週目 平和主義 憲法9条をどう解釈するのか?、集団的自衛権 |
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評価方法 (基準等) | | 主として定期試験の結果を基準とします。 定期試験70%、小テスト20%、授業態度10% |
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テキスト・ 参考文献 | | 小嶋和司・大石真「憲法概観」有斐閣双書 2011. 1 ¥1900(本体) 伊藤正己「憲法入門」有斐閣双書 2006. 3 ¥1600(本体) 加藤一彦「憲法」法律文化社 2012. 10 ¥3200(本体) 中川 淳「新やさしく学ぶ法学」法律文化社 2012. 3 ¥2600(本体)など 「テキスト」の指定はありません。 講義の進め方、「参考文献」については、1回目の講義で説明します。 |
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参照ホーム ページ | | |
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備考 | | 板書しながら、講義を進めていきます。毎回、プリントの配布を行います。 講義時に六法を持参すること。 |
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更新日付 | | 2014/08/15 11:32:49 |