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授業の概要 (目標) | | 古典文学と比べ、近代文学は時代の近さゆえに読みやすい。だが、それゆえにわかったつもりになって読み飛ばしてしまうポイントも少なくない。 この授業では、近代文学を生み出してきた歴史的・文化的背景を踏まえつつ、各作品に込められた思想を丁寧に拾い上げてゆく。そこには近代を生きる人間が、どのような問題に悩み、そして乗り越えようとしたのかが明確に刻印されている。それを学ぶことはおそらく、現在を生きる我々の指針にもなるはずである。 |
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授業の内容・ スケジュール | | 1 ガイダンス 2 田山花袋『蒲団』①—自然主義文学 3 田山花袋『蒲団』②―「恋愛」への憧憬と諦念 4 谷崎潤一郎『秘密』①―耽美派の文学 5 谷崎潤一郎『秘密』②―屈折したエロティシズム 6 芥川龍之介『地獄変』①—新思潮派の文学 7 芥川龍之介『地獄変』②—芸術と倫理 8 江戸川乱歩『D坂の殺人事件』『屋根裏の散歩者』①—大衆文学 9 江戸川乱歩『D坂の殺人事件』『屋根裏の散歩者』②—都市生活の不安 10 横光利一『蠅』①ー新感覚派の文学 11 横光利一『蠅』②ー新鮮な美の探求 12 小林多喜二『蟹工船』①ープロレタリア文学 13 小林多喜二『蟹工船』②ー抑圧へのまなざし 14 小林多喜二『蟹工船』③―文学から映画へ 15 まとめ |
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評価方法 (基準等) | | 毎回の授業最後に提出する小レポート(30%)、定期試験(70%)。 |
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テキスト・ 参考文献 | | 【テキスト】 田山花袋『蒲団・重右衛門の最後』(新潮文庫)、谷崎潤一郎『刺青・秘密』(新潮文庫)、芥川龍之介『地獄変・偸盗』(新潮文庫)、江戸川乱歩『江戸川乱歩傑作選』(新潮文庫)、小林多喜二『蟹工船・党生活者』(新潮文庫) |
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参照ホーム ページ | | |
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備考 | | 各回で扱うテキストを指定してあるので、前もって読了したうえで授業に参加すること。 学生の皆さんの理解度などによって、授業スケジュールを変更・調整する可能性がある。 授業中の私語や携帯電話の使用などは厳禁。注意に従わない場合は、その場で退場を申し渡す場合がある。 |
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更新日付 | | 2014/08/15 11:32:50 |