開講年度2014
科目名宗教学Ⅰ
開講学科心理学科 2013年度以降入学
(全)開講学科心理学科 2013年度以降入学
心理学科 2010-2012年度入学
部門教養  
開講種別春学期
対象学年1年
担当者木村 文輝
クラス
単位数2
曜日・時限春学期 水曜日 2時限
キャンパス


サブタイトル
宗教と人間
授業の概要
(目標)
 世界各地でテロや紛争が続いている。そして、これらの事件の背後には、宗教にもとづく人々の対立が存在する。このような解説を聞いた時、「だから、宗教は危険なのだ」とか、「宗教には無関心なことが一番だ」という反応をする日本人は少なくない。しかし、たとえそうだとしても、世界の人々の生活や文化、さらには国際政治や経済にも、宗教が大きく関わっていることは事実である。それが良いとか悪いというのは、単なる感傷にすぎない。宗教に対する無知は、国際感覚の欠如にほかならない。しかも、自分は宗教とは無関係だと思っている日本人の生活も、実は日本独自の宗教から影響を受けており、その効力は現在もまったく消えていない。そうだとすれば、私たちは世界情勢を理解するためにも、また、自分自身を理解するためにも、宗教に対する的確な視点をもつことは欠かせない。本講義では、宗教に対する誤った先入観を取り除き、中立的な立場から、宗教を考えるための基礎的な教養を身につけることを目指したい。
授業の内容・
スケジュール
 本講義では、宗教をいろいろな角度から追究する。まずはじめに、宗教を学ぶ意義を考える。次に、幾つかの視点から宗教の定義を考察し、あわせて、代表的な諸宗教の比較を行いたい。その後、私たちの生活や文化が宗教にもとづいて形成されていることを学ぶとともに、現代文明においても、宗教の影響が色濃く反映していることを明らかにしよう。そして最後に、改めて宗教とは何かを考えることにしたい。なお、本講義は基本的に教員による講義形式で行う。

1、宗教を学ぶために
2、宗教とは何か①(宗教と宗教学)
3、宗教とは何か②(宗教という言葉)
4、宗教とは何か③(宗教の定義)
5、宗教の構造①(聖なるもの)
6、宗教の構造②(宗教と心理)
7、宗教の構造③(宗教と社会)
8、宗教の形態①(宗教の分類)
9、宗教の形態②(一神教の思想)
10、宗教の形態③(多神教の思想)
11、宗教と文明①(西欧文化と宗教)
12、宗教と文明②(日本文化と宗教)
13、宗教と文明③(現代社会と宗教)
14、坐禅実習
15、宗教とは何か
評価方法
(基準等)
定期試験における筆記試験の評価による。ただし、受講態度に問題がある場合(欠席や遅刻回数が多い、授業中の退室や私語が多い、授業中にメール等の使用や、講義に関係ない行為を行っている等)、試験の成績にかかわらず減点、もしくは不合格になることがある。
テキスト・
参考文献
〈テキスト〉愛知学院大学宗教研究会編『宗教と人間-真(まこと)の生き方を求めて-』大東出版社、2002年、定価1000円
〈参考文献〉講義の中で、適宜紹介する。
参照ホーム
ページ
備考
・質問や問題提起等を歓迎する。講義の内容に直接関係する質問等は、講義中随時受け付ける。その他の質問等は、講義の終了後に申し出ていただきたい。
・講義中の退室、私語、携帯電話やメール等の使用は厳禁する。なお、何らかの事情でそうした行為が必要になる可能性がある場合、事前に申し出て下さい。
・質問や相談等がある時には、禅研究所、または研究室まで連絡して下さい。
画像
ファイル
更新日付2014/08/15 11:32:55