商学研究科( GSC )の概要

商学研究科長
田畑康人



 愛知学院大学大学院商学研究科(Graduate School of Commerce; GSC)は、名古屋圏における有数商学系大学院としてこれまで着実に教育成果を挙げてきました。約半世紀にわたるGSCのこうした伝統と実績とは、学界・実業界から既に高い評価を得ています。
 GSCはこれからも新たな構想のもと、時代の要請に即した大学院教育へ教職員・校友が一丸となって取り組みます。グローバル・ビジネスに向かって挑戦する21世紀型のビジネス・パーソンを育てること、これがGSCの新たなミッションです。

               
GSCの教育目標と特色

(1) 21世紀型ビジネス・エキスパートの養成
 GSCは21世紀型のビジネス・エキスパート養成を目指します。21世紀ビジネスのキー・ワードは、グローバリゼーション、リスク、情報技術(IT)です。GSCはこれら21世紀のビジネス動向を先取りし、伝統的な会計・税務と流通・マーケティング各分野に加え、グローバリゼーション=国際ビジネス、リスク管理=金融・保険・証券、情報技術(IT)=E-ビジネスなどの6分野にわたる最先端ビジネス・エクスパティーズを提供します。講義・演習は「知的トレーニングの場」であり、豊かな業績を持った研究者と一線で活躍するビジネス・リーダーとが共に連携して、ソリューション・オリエンティッドなビジネス学の理論・応用双方を指導します。

(2) リカレント教育の重視と税理士資格取得
 GSCはこれからビジネスで羽ばたこうとする人々や研究者を志す者への教育はもちろんのこと、中小企業やベンチャー企業の経営者、会社員、公務員など既にビジネス最前線にいる人々へのリカレント教育も重視します。特に、GSCの伝統でもある税理士資格取得を目指す学生は、主要な試験科目である税法(所得税法、法人税法、消費税法など)および簿記・財務諸表の履修によって実力を養成でき、さらに学位取得に係る研究が税法に属する科目等又は会計学に属する科目等であるとの国税審議会の認定を受けた場合には、税理士試験科目の免除を受けることができます。

(3) 栄サテライト・センターの開設
 GSCは平成15年度から「生涯学習の場・高度専門的職業人の養成の場」として、栄サテライト・センターを開設し、夜間・土曜日に開講しています。 GSCでは平成16年度から、(1) 6コース制、(2)各授業が前期・後期で完結するカリキュラム編成をおこなっています。このカリキュラムは、栄サテライト・センターにおける実学志向でかつ移動性の高い社会人学生にはおおきな利便性が期待されています。

(4) ビジネス・ネットワーク作りへの支援
 GSCはまたビジネス・ネットワーク作りを支援します。様々なバックグランドを有する日本人・外国人大学院生が共に同じ問題を追及し互いに切磋琢磨しあうことで、GSC修了後も良きOB・OG意識を共有し合い、世界中のGSC校友との強固なビジネス関係が築けます。

(5) 博士後期課程と研究者養成
 GSC博士後期課程は、大学や他の教育・研究機関で教育・研究に従事する高度の研究能力をもった人材育成を目的としています。博士後期課程では博士の学位取得が一つの研究目標となりますが、GSCでは指導教授とのマン・ツー・マン指導によって学位論文作成と学位取得とを促進するように支援しています。

※ 商学研究科のカリキュラムは、以上の特色ある研究・教育を実現すべく編成されています。

 商学研究科カリキュラム一覧