愛知学院大学

教員紹介
日本文化専攻
文学研究科

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教員名 研究テーマ 主な担当科目
川名 淳子 教授 平安時代の物語文学・日記文学 日本文学研究(Ⅰ)(古典文学)
『源氏物語』『紫式部日記』『枕草子』を中心とする一条朝の文学を、時代の様相、作品生成の経緯、享受の実態などから考究する。と共に、諸作品内における絵画的視点を有する特有の表現、視覚的な場面構成のあり方にも焦点を当てる。その際、平安文学をもとに創作された後世の「源氏絵」や「紫式部日記絵巻」、「枕草子」関連の絵画類を、当該文学作品の享受史の中で捉え直すことを行う。図像の分析が、遡って原典の文学作品にいかなる新たなる解釈をもたらすのかを国文学研究の立場から探る。
多門 靖容 教授 日本語表現史・現代語の発語分析 日本語研究(Ⅱ)(表現論)
日本語学分野における表現分析の方法について考察する。音声・リズムの選択から始まり、最終的に文章・談話の構成に至るまで、多様な角度から考察する。
河野 敏宏 教授 日本語の辞書の歴史を総合的に理解する 日本文化研究(I)(日本語の辞書史)
日本語の辞書は千年以上の歴史を有している。平安時代に発生した辞書は、社会の変化に伴って、その姿を変貌させてゆく。この講義では、平安時代~江戸時代に編纂された主な古辞書を対象とし、日本語の辞書の草創期の姿から様々に発展してゆく姿までを解説する。古辞書の内容を解説することはもちろんであるが、それらの古辞書が編纂されるに至った言語的・社会的背景、影響を与えた中国の各種文献についても解説する。こうした、日本語に関する面を含む幅広い解説を通じて、日本語の辞書の歴史を総合的に理解することを目指す。
木村 文輝 教授 インド哲学、現代仏教学 日本文化研究(Ⅳ)(仏教文学)
特定の典籍や思想家の教義研究をはじめとして、民衆の仏教受容や神仏共存の歴史の検討、さらには現代人の死生観や葬祭論の考察等、仏教文化研究に様々な課題が存在する。本講義では受講者の関心に応じてテーマを選び、諸文献の講読を通して考究を行う。
竹下 修子 教授 家族社会学 日本文化研究(Ⅴ)-1(社会学)
家族社会学の理論ならびにその活用について学ぶ。家族社会学という学問領域が、これまで何をどのように明らかにしようとしてきたのかを考察するとともに、さらなる研究の展開の可能性についても検討する。
蛸島 直 教授 日本の民間伝承・台湾先住民の民族生物学 日本文化研究(Ⅴ)-2(民俗学)
衣食住、贈答、家族親族、儀礼、信仰、口承文芸など民俗学の対象は広いが、受講者の関心の深いテーマを選び、関連する諸文献を講読するとともに調査方法を検討していきたい。
下川 玲子 教授 日本思想史 日本文化研究(Ⅵ)(中国の古典)
東アジア思想の共通基盤である儒教、その中でも中国の南宋時代に登場して、普遍思想として機能した朱子学の理論を、主に「大学章句」「中庸章句」から学ぶ。それは朱子の死後、朝鮮や日本に広まり、各地域の固有性と融合していった。そのような地域的変容を、朝鮮の李退渓・日本の山崎闇斎の思想から読み解く。
野田 大志 准教授 現代日本語学・認知言語学・日本語教育 日本文化研究(Ⅱ)(日本語論)
現代日本語の意味・文法・語彙に関する諸々の言語現象について、認知言語学のアプローチに基づき考察していく。また、言語と文化、言語と社会、言語と人の関わりを多角的に探究していく。加えて、現代日本語研究の日本語教育への応用の在り方についても模索していく。
高橋 早紀子 准教授 日本・東洋美術史 日本文化研究(Ⅲ)(日本の美術史)
仏教美術を中心に日本・東洋美術史上の代表作例を取り上げ、造形的魅力や歴史的意義について学術的に探究する。講義では、様々な絵画や彫刻の作風・技法・図像を検討し、仏教美術が制作された思想的・歴史的背景を読み解く力をつける。また、寺社や美術館・博物館へ見学に行き、実物を見て考える力を養う。