愛知学院大学

教員紹介
英語圏文化専攻
文学研究科

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教員名 研究テーマ 主な担当科目
藤田 賢 教授 第二言語習得研究から英語教育法を考える 英語英文学研究(I)(英語教育学研究)
春学期には、母語としての英語習得について、子どもの言語習得の発達の道筋を理解することを基礎にして、大人の英語習得の実際について考える。その際に、子どもの母語習得と大人の英語習得の類似点と相違点を明らかにしていく。秋学期には、母語習得の理論について、三つのアプローチがあることを学ぶ。その上で、それぞれの母語習得のアプローチを基礎にした英語教育の教授法について整理する。最後に、それぞれの教授法の関係を俯瞰し、教育現場への示唆について考察する。
前田 満 教授 語用論と言語コミュニケーション 英語英文学研究(Ⅱ)(英語学・社会言語学研究)
この授業では、語用論の理論を学びながら言語コミュニケーションの隠れたメカニズムについて学びます。会話は日常的なあまり、普段はそれについて詳しく考えることはありません。しかし、よく考えてみると、会話にはどうしてこんなことが可能なのかという不思議なことがたくさんあります。例えば、会話ではロに出してもいないことも相手に伝わりますが、相手はどのように発言の真意を推測するのか、などは簡単に説明できません。また、言語コミュニケーションを理解することは、コンテクスト(context)の働きがとくに重要となります。この授業では、コンテクストの働きを中心にすえて、語用論の理論を概説します。
石川 弓子 准教授 生成文法入門 英語英文学研究(IV)(理論言語学研究)
子供はなぜ一度も聞いたことがない文を十分な言語刺激が得られていない幼いうちから話すことができるようになるのかという「刺激の貧困性」の問題の解決策として、人間は全て普遍文法を生得的に備えていると主張し、統語構造と普遍文法について研究する生成文法の各理論を学び、自らがその理論を応用して言語現象を分析することができるようになる。
野口 朋香 教授 コミュニケーション学から考える私たちの言語と文化 英語英文学研究(V)(英語コミュニケーション論)
コミュニケーション理論や言語習得理論に関する日本語及び英語の文献を読み、その研究成果をこれからの日本の社会や教育の問題解決にどのように応用できるかを探求する。また、多様な話題や状況等に対応できる統合的な英語コミュニケーション能力および異文化コミュニケーション能力とは何かについて考察する。
高木(北山) 眞理子 教授 アメリカの歴史と社会、特にアジア系移民史 英語圏文化研究(Ⅰ)(アメリカ社会・歴史研究)
19世紀末以降にアメリカに流入した、いわゆる新移民に注目する。特にアジア系について、合衆国政府による移民政策の変遷、ホスト社会との関係、アメリカ化、エスニック・アイデンティティ等を学んでゆく。
松崎 博 教授 ブロードウェイミュージカルとアメリカ社会 英語圏文化研究(Ⅲ)(アメリカ文学研究)
ブロードウェイミュージカルの代表作のひとつである『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台版(1959)と有名な映画版(1965)のオリジナル英語台本を比較検討する。さらに、本作が初演された冷戦期のアメリカ社会の家族観やジェンダー観について英語で書かれた文献などを手がかりにして、このミュージカルが大成功を収めた理由について考察したい。
星 久美子 教授 小説の書き方・読み方:D・H・ロレンスの『狐』を中心に 英語圏文化研究(Ⅴ)-1(イギリス文学研究)
この授業では、小説(Fiction)がどう書かれているのか(技法)、また小説をどう読めばいいのか(批評理論)を学び、それらがD・H・ ロレンスの中編小説『狐』(1918/21)にどう応用できるのかについて探求する。また、受講者は小説の技法や批評理論を自らの研究課題に応用し、ディスカッションを通じて考察を深める。
芝 奈穂 教授 18-19世紀イギリスのカントリーハウス-建築、風景、社会- 英語圏文化研究(V)-2(イギリス文化研究)
イギリス文化において重要な位置を占めてきたカントリーハウスについて、建築および景観的側面から分析することによって、18-19世紀のイギリス社会構造を考察する。カントリーハウスと言えば、これまで、その豪華絢爛な建築様式やインテリア、そして、風景式庭園に焦点が当てられてきたが、それらの特徴を持つカントリーハウスがいかに社会的影響力を持つに至ったかについて分析する。
安藤 充 教授 アジア・オセアニアの文化と社会 英語圏文化研究(Ⅵ)(広域英語圏地域研究)
東南アジアでは、人の移動、高度な外来文明の受容などにより、言語や文化が多様かつ重層的に織りなしている。その様相について、前半は言語に、後半は土着文化と外来文化に焦点をあて、関連する研究論文を読み進めながら、それらの特徴を考察する。
大澤 傑 准教授 広域英語圏の政治と社会 英語圏文化研究(VII)(広域英語圏政治研究)
本講義では、広域英語圏のなかでも、特に途上国における政治と社会の関わりについて学習する。事前に研究論文を読み、当日の講義を受けた上で、当該トピックについて議論する参加型授業を通じて、内政と外交の両側面から途上国政治の特性を考察する。これらにより、確立された理論を学ぶだけでなく、新しい問題にどのように対処すべきか学生と教員がともに検討する。