Global Communication グローバル・コミュニケーション

パルクールで、世界をつなぐ。

経済学部 経済学科 木本 登史さん (愛知県・私立愛知みずほ大学瑞穂高校出身)
<留学先> オレロップ国民高等体操学校/デンマーク

階段の上からジャンプし、空中で一回転して着地。こうしたアクロバティックな技を正確に決められるよう、何百回、何千回も基礎トレーニングを積み重ねる。

デンマーク×スポーツ

武道に通じる、新しいスポーツとの出会い。

僕がパルクールを始めたのは、高校生のころ。もともと運動好きだったことから、友人に誘われるまま、この新しいスポーツに挑戦しました。練習会に参加するたびに「なんておもしろいんだ!」と熱中。どんどんのめり込んでいきました。
パルクールはフランスで生まれ、世界各国に徐々に広がっているスポーツです。広場や公園など街中のあらゆる場所をフィールドとして、走る、駆け上がる、跳ぶ、登るなどの動作を組み合わせて自由にパフォーマンスします。まだ、明確なルールはありません。その「自分で考えて、創り上げていく」ことが、僕がパルクールに魅せられた一番の理由。目の前にあるフィールドをしっかりと見て、自分自身の力と心と向き合って、いかに最高の技を決めるのか。日本の武道と同じように、身体能力だけでなく精神力も求められる、奥の深いスポーツなのです。

人生をかけて、パルクールを日本に広めたい。
だから今、世界に出て、自分を鍛える。

パルクールを軸としながらも、社会や世界のことを幅広く学び、グローバルに活躍できる人になりたい。そう思い、愛知学院大学 経済学部へ進学しました。また、僕たちの代は経済学部の第一期生。自分たちで新しい学部を創り上げていくことにも魅力を感じました。
入学当初から学業と両立してパルクールの練習にもいっそう励み、セミプロとして活動。アーティストのミュージックビデオに出演するなど、新しいことにもチャレンジしていきました。そして2年次の夏には、海外のプレイヤーたちと交流を深めるため、シンガポールへ。異国の仲間から刺激を受け、「日本だけにとどまっていてはだめだ! 世界に飛び出して、夢をかなえるための力や人脈を培わなくては!」と、留学を考えるようになりました。そのとき、見つけたのが「トビタテ!留学JAPAN」。このプログラムを活用し、デンマークのオレロップ国民高等体操学校で学ぶことを決意しました。パルクールコースがあって、約40か国から学生が学びに来ています。約4か月間、そんな環境で技術を磨き、プレイヤーとしての経験を高め、将来的にはコーチになれるよう見識を広めていきます。
思い描いている夢は、パルクールを日本に普及させること。世界にはパルクールを学校教育に取り入れている国もあります。僕もいつか、子どもたちの心身の成長を支える仕事に携わり、生涯、パルクールを追求し続けたいと思っています。